骨祖しょう症|大阪市平野区の整形外科・リハビリテーション科|JR加美駅・新加美駅すぐ

お問い合わせ先

骨粗しょう症

お問い合わせ先

骨粗しょう症について

① 症状

骨粗しょう症は、骨の強度が低下してしまうことで、骨がもろくなっていき、骨折するリスクが高まる病気のことを言います。同疾患は主に2つに分類され、加齢や閉経などが原因で主たる病気が元ではないという原発性骨粗しょう症、特定の疾患(関節リウマチや甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症など)、糖尿病 等)や薬剤などが原因で発症する続発性骨粗しょう症に分けられますが、骨粗しょう症患者全体の9割を占めるのが原発性骨粗しょう症の患者様です。

患者様にみられる特徴としては女性が多く、その主たる要因は閉経によるエストロゲン(女性ホルモン)の減少です(閉経後骨粗しょう症)。この女性ホルモンには、骨の新陳代謝に対して骨吸収のスピードを緩めるという効果があります。これが減少してしまうと骨吸収のスピードは速まり(破骨細胞の増加)、そのことで骨形成が追いつかなくなり、やがて骨がもろくなっていくのです。女性は、更年期(45~55歳)に閉経を迎える方が多い(個人差はあります)ので、50歳前後に骨粗しょう症検査を一度受けられることをお勧めします。また原発性骨粗しょう症の中の高齢者が発症しやすい原因(老人性骨粗しょう症)としては、加齢による骨芽細胞の機能低下、カルシウムやビタミンDの摂取不足といったことが考えられます。

このほか骨粗しょう症は、無理なダイエット、運動不足などの不摂生な生活習慣、特定の病気(関節リウマチ、糖尿病、慢性腎臓病、動脈硬化など)や薬の副作用(ステロイド薬の長期服用など)などでも発症します。
そして症状が進行するようになる、ふとした転倒でも骨折するようになります。なかでも背中、腕の付け根、脚の付け根(大腿骨付近)、手首が折れやすく、大腿骨を骨折した場合は寝たきりになってしまうこともあります。

② 検査

骨粗しょう症の診断をつけるための検査には、X線撮影による検査をはじめ、血液検査、尿検査のほか、単位体積あたりの骨量(骨に含まれるカルシウムなどの量)を骨密度といいますが、これを計測することで骨の強さを判定する骨密度測定というのがあります。当院ではいくつか種類のある骨密度測定のうちの最新の器機を用いたDXA法による検査を行っています。

DXA法では、高低2種類の異なるX線を測定部位に照射、その透過度をコンピュータで解析し、骨量を調べる方法で誤差が小さいとも言われています。なお2種類の測定部位については、腰椎(腰の骨)と大腿骨頸部(太ももの付け根部分の骨)が多いです。検査中は、痛みもなく、短時間の照射で済みます。ちなみに放射線の被爆量も少ないので、安全性にも優れています。

なおDXA法による判定方法ですが、脆弱性骨折のない方でYAMという数値(若年者の平均骨密度である若年成人平均値との比較値)が70%以下であった場合に骨粗しょう症と診断されます。このほかにも骨代謝マーカーによる血液検査も行い、骨が現在どのような状態にあるか、骨粗しょう症の治療薬の中でも何が一番効果的な薬なのかといったことも調べます。

③ 治療

治療の目的は骨折を防ぐことにありますが、そのためには骨密度の低下を抑えることが大切です。なお骨密度の減少は、日頃の生活習慣を改めることで改善されることもあることから「骨の生活習慣病」とも言われています。そのため、同疾患の治療の基本は食事療法と運動療法、そして薬物療法です。それぞれの治療法は次の通りです。

食事療法

ビタミンDやビタミンKには、カルシウムの吸収を促進させて骨を丈夫にするなどの効果があるのですが、これらを含む食品を積極的に摂るようにします。一方でカルシウムの尿中排出を促進させてしまう、リン、ナトリウム、カフェイン、アルコールといった成分を含む食品は、摂り過ぎに注意します。ちなみに骨量を増やすためには、1日800mg以上のカルシウムが必要です。

カルシウムを多く含む食品 牛乳・乳製品、大豆・大豆製品、小魚、野菜類(小松菜、チンゲン菜等)
ビタミンDを多く含む食品 魚類(いわし、紅鮭、さんま)、きのこ類(きくらげ等)
ビタミンKを多く含む食品 納豆、厚揚げ、わかめ、ほうれん草、ブロッコリー、ニラ等
運動療法

骨は、運動をして負荷(力学的負荷)をかけることで丈夫になっていきます。そのため負荷をかけないと骨は脆弱化するようになります。また運動は、骨を丈夫にするだけでなく、筋力も増加させるようになるので、体をしっかり支えられるようになり、バランス感覚も整っていきます。これは転倒防止にもつながります。このように運動療法は骨粗しょう症の治療には欠かせません。

なお骨量を増やす(骨を丈夫にする)運動量については、ウォーキングやエアロビクスなどの運動が効果的とされ、ハードな運動量は必要ありません。ただ、成長期、青年・壮年期、老年期とそれぞれにあった適切な運動を行うようにしてください。例えば老年期の方であれば、軽いウォーキングから始めて、転倒防止のバランス訓練や筋力増強訓練などを行います。散歩は可能であれば毎日、あるいは週に数回でも十分ですが、継続することが大切です。

薬物療法

骨粗しょう症と診断されたら行われる治療法で、食事療法や運動療法と併せて行います。患者様の症状によって医師が処方する薬は異なりますが、主な種類としては、骨の吸収を抑える「骨吸収抑制薬」、骨の形成(新しい骨を作る)を促進させる「骨形成促進薬」、腸管からのカルシウム吸収をアップさせる骨代謝調整薬などがあります。

骨吸収抑制薬
ビスホスホネート

骨吸収を抑えることで骨形成を促進し、骨密度を増やします。現在、骨吸収抑制薬の中では第一選択薬になります。ビスホスホネートは腸で吸収され、速やかに骨へと届きます。そして破骨細胞に作用し、過剰な骨吸収を抑制していきます。

選択的エストロゲン受容体作動薬(SERM)

女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があり、骨の吸収を抑制して骨量を増加させる効果が期待できます。

ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤(デノスマブ)

破骨細胞を発生しにくい状態にして、骨の破壊を抑えます。これにより骨量は増え、骨折リスクが減少するようになります。

骨形成促進薬
副甲状腺ホルモン製剤(PTH)

骨形成を促進させることで骨量が増えていくので、骨折を減少させる効果が現れるようになります。主に骨密度が著しく減少している、骨折リスクが高いといった患者様に使用されます。

骨代謝調整薬
活性型ビタミンD3製剤

ビタミンD3には、腸管からのカルシウムの吸収を促進して体内のカルシウム量を増やす作用があるほか、骨形成も促します。

その他
ビタミンK製剤

ビタミンKは骨芽細胞に作用することで骨形成を促進し、同時に骨吸収を抑制することで骨代謝のバランスを整え、骨の石灰化を促進させるという効果があります。
※ワーファリン(血液を固まりにくくする薬)を服用している方には使えません。

© あずま整形外科リハビリテーションクリニック

ページ
TOPへ