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サルコペニアの原因-疾患-2020-07-03

こんにちは、あずま整形外科リハビリテーションクリニックの理学療法士の井上です。

先月のブログからサルコペニアの原因を1つ1つ詳細に投稿させていただいております。

今月は、その第2回目ということで、サルコペニアの原因 『疾患』編ということになります。

今年2月のブログにも、認知症・糖尿病・骨粗鬆症・心不全といった疾患とサルコペニアの関係性について投稿をさせていただきました。

そのときのブログの内容では、疾患とサルコペニアのメカニズム(機序)を比較的簡単に説明させていただきましたが、今回はもう少し詳細に記載をさせていただくと同時に、上記した疾患以外の疾患との関係性についても追記させていただきます。

まず、上記の疾患以外にもまだサルコペニアと関係性のある疾患があります。

1つはお聞きになった疾患があるかもしれませんが、例えば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や慢性腎臓病(CKD)、慢性肝不全、関節リウマチ(RA)、癌 等々といった『慢性疾患』といわれているものが代表的なものになります。

こういった慢性疾患というのは、体内で慢性的に炎症症状が生じている状態ということになります。

炎症症状が慢性的に継続しているということは、炎症性サイトカインという炎症性物質が常に分泌されている状態であると言えます。

そのような状態では、筋肉の中の筋タンパクの合成(筋肉を作る)と分解(筋肉を壊す)のバランスが崩れ、合成よりも分解の方が上回るために、筋肉がどんどん消耗していきます。

また炎症性サイトカインは、筋タンパクの分解を亢進させるだけでなく、食思不振(食欲低下)をもたらすともいわれています。

そのため、食事の際に早期に満腹感が起こったり、食事の摂取量の低下、栄養不良などに影響しますので、栄養不足傾向となり筋肉量の減少に関与します。

さらに慢性疾患だけでなく、感染症や外傷などによる急性炎症や侵襲(生体を傷つけること)も挙げられます。

具体的にいうと、風邪やインフルエンザ、肺炎、また骨折、手術などがこれに含まれます。

何日も寝込んでしまうような風邪やインフルエンザに罹ったことがある方はお分かりになると思いますが、解熱後にベッドから起き上った際、体が異常に重たく感じたことがあったと思います。

これは、しばらく寝ていたせいで筋力が低下したことによりますが、その筋力低下が起こった原因として、前述したような炎症による筋タンパクの分解が生じていたためと考えられます。

また、筋ジストロフィーや皮膚筋炎(多発性筋炎)に代表されるように、まさに疾患(こういった疾患を神経筋疾患と言います)では筋肉量が減少していくのが特徴的です。

こういった疾患の症状が出ているときや炎症症状があるうちは、言うまでもありませんが医学的な治療が最優先となります。

しかし、医学的な治療後に症状がコントロールされた後は、適切な運動をすることが望ましいです。

なぜなら、運動は慢性的に継続する炎症症状を抑える効果があるといわれているからです。

理学療法は、国家資格であり運動療法を専門にしている職業です。

サルコペニアのこと、疾患のこと、運動のこといずれでも構いませんので、ご相談いただければ何なりとお答えさせていただきます。

理学療法士 井上拓也

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